「今」ではなく「これから」を考えてリフォームする
中古住宅を購入してリノベーションする場合、多くの方は内装にこだわる方が多いです。
確かに無垢のフローリングは気持ちが良いですし、ビニールクロスよりは珪藻土の方が快適です。
大切なことは、住宅設備など内装のリフォームは建物の性能にはあまり関係がない、ということです。言い方が悪いのですが、「自己満足のリフォーム」と言えます。
他方、屋根の葺き替えや外壁のリフォームは住宅の天敵「水」の浸入を防ぐ大切な工事です。
耐震改修は言うまでもありません。
シロアリも家屋を著しく劣化させる天敵と言えます。シロアリが来ないように予防消毒を行うことが大切です。
このように「今」の満足を求めるのではなく、「これから」を想定して予め対策を講じることを予防・保全のリフォームといいます。
予防・保全のリフォームは住宅設備のリフォームのような満足度を与えてくれないので、必要だと言われても目を瞑ってしまうことが多いのですが、住宅の資産価値はまず建物として機能することが前提になりますので、予防・保全のリフォームにも目を向けていただきたいと思います。
ちなみに予防・保全のリフォームは一定期間の保証が付随することが多いです。つまり、万が一施工不良などが発生しても保険でリスクヘッジされているので安心です。
(一般的なリフォームの保証期間は1年ですが、予防・保全のリフォームは5年と長期なのも安心材料です)
中古戸建は屋根・壁・耐震・シロアリ消毒が基本です。天敵に対する対策を講じて、永く住める住環境を実現したいものです。
リニュアル仲介の稲瀬でした