ニュー・ノーマル時代の不動産業とは?
先日、国土交通省は「不動産業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を公表しました。
本ガイドラインは、事業者の事務所や案内所等取引の現場において、各事業者の取引等の実態に応じた新型コロナウイルス感染予防対策を行う際の基本的事項について、参考としてまとめたものです。
ガイドラインの根本にあるのは、定期的な手洗いの徹底や、「3密」の回避などとなっています。
テレワークや時差勤務、交代勤務などの指針も提示されています。
個人的に気になったのが、物件をご案内する場合の取り組みについてです。
・原則、現地集合・現地解散とする。
・車で案内する場合は、窓を開ける。
・物件を内見中は窓を開けて、できるだけ短い時間とする。
などです。
3密を避ける、という意味ではこうするしかないのでしょうが、夏の猛暑日や冬の極寒な日などは大変ですね。
過酷な環境での内見が増えてしまいそうです。
売主様も購入検討者様も、否応なく短時間での内見を希望することになりそうです。
そこで、もう一つの取り組み事例として列記されていたのが、ネット環境を活用したWEB内見です。
WEB会議システムや、ビデオ通話を利用して、購入検討者の方は現地に足を運ぶことなく、室内を見学することができるようにする、というものです。
購入検討者の方もそうですが、居住中の売主様にとっても負担軽減となることが考えられます
今後はこういった内見方法も浸透していくのではないでしょうか。
ただ、お住いに関しては、周辺環境や駅からのルート、街の雰囲気など、どうしても現地で実際に体感しないとわからない部分もあるかと思います。
完全WEB内見、という方法に移行するには、まだシステム環境の整備が不足している印象も否めません。
SelFinなどのWEB物件診断アプリを使ってのふるい分け、エージェントへの相談、WEB内見、そして気に入った物件だけを実際に現地で確認、といった流れができてくるかもしれません。
新型コロナウイルス感染症は多方面での影響を与えていますが、不動産業界も例外ではありません。
物件価格などに対する様々なコメントもありますが、物件の探し方・売り方にも大きな変化がありそうです。