中古住宅のローン控除利用。物件選びの内見時から注意を向けましょう。≪マンション編≫

築25年(非耐火構造の場合は20年)を超えても、既存住宅瑕疵(かし)保険を付保すれば、築年数に関係なくローン控除をはじめ、各種税制の優遇が利用できることについては、この『戸建てリノベINFO』でご説明してきました。

前回は、戸建て物件の内見時のチェックポイントをご説明しましたが、今回は、マンションのチェックポイントをご紹介したいと思います。戸建ての場合には、瑕疵保険検査を受けて指摘事項でたとしても、是正工事をしてしまえばいいのですが、マンションの場合はそうはいきません。外壁などの共用部分は、マンション管理組合が積立金や管理費の中から修繕工事を行ないますので、区分所有者が勝手に自分の部屋以外の部分の是正工事をすることができないからです。

気になる箇所があった場合には、写真を撮るなどしておき、検査を実施する建築士に情報をあらかじめ伝達しておくと、スムースにことが運びやすくなります。

リニュアル仲介でお住まい探しをなさっている方の場合には、リニュアル仲介のエージェントがその辺りのことを手配いたしますので、お客様が手を煩わす必要はありません!

◆チェックポイント

○外壁にひび割れはあるか?

→周辺道路をお歩いて外観をチェックしましょう。また、お部屋のバルコニーに出て、景色ばかりを見るのではなく、反対側(部屋側)をみて、外壁にひびがないかをチェックしましょう。ひび割れがある場合には、それの補修をしなければ保険の付保ができません。

※細いひび割れ(ヘアークラック)の場合には、指摘されない場合もあります。

○駐車場の天井にひび割れはあるか?

→同上。マンションの場合、地下や1階部分が駐車場になっており、コンクリートが見えやすい状態になっていることが多いです。住まい探しで駐車場や駐輪場もご覧になることが多いと思いますので、ひび割れの有無のチェックもついでに行ないましょう。

○外壁のコーキング材が劣化していないか?

外壁の目地の部分は柔らかいコーキング材が充填されています。この部分は年月が経つと必ず弾力性がなくなってひび割れてきます。指で押してみて弾力がまだあるかやひび割れがないかを確認しましょう。

○バルコニーや見える範囲の屋上の防水層にひび割れがないか?

バルコニーの排水溝や屋上部分にはグレーの防水の塗料が塗られています。これもひび割れしてしまうことが多い部分ですので、確認をしましょう。

以上、リニュアル仲介本部パイロット店 エージェント石川でした。
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