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トリプルガラスのメリット・デメリットについて
トリプルガラスとは
3枚のガラスを組み合わせた複層ガラスです。
これに対して1枚のみで構成されているのがシングルガラス、2枚のガラスで構成されているのがペアガラスになります。
トリプルガラスの3枚のガラスの間には、断熱効率を高めるためにアルゴンガスもしくはクリプトンガスと呼ばれる特殊なガスが注入されています。
ガラスとガラスの間に空気の層をつくることによって窓ガラスの断熱性が向上し、寒さが気になる冬でも室内を快適な状態にすることができます。
実際にその断熱性能の高さが評価され、北欧でもトリプルガラスが一般住宅に採用されています。
トリプルガラスには通常透明なガラスが使われていますが、住宅のデザインや商業施設での用途に合わせてデザインガラスやステンドグラスをトリプルガラスとして使うこともできるようです。
■トリプルガラスのメリット
・防犯対策に役立つ
窓ガラスにトリプルガラスを採用することで住宅の防犯性を高めることができます。
昨今、増えてきた空き巣の多くは窓から侵入してきます。
代表的な手口としてはトンカチで窓ガラスを叩いて割る打ち破りやドライバーを突き付けてガラスを割るこじ破り(三角破り)などがあります。
強度が低い一般的な窓ガラスですとこうした手口であっさりと割られてしまいます。
その点、トリプルガラスであれば3層構造になっているので強度が高く、簡単には割れません。
また、割ろうとしても時間がかかることから、空き巣に狙われにくいそうです。
・結露を防ぐ
窓ガラスに付く嫌な結露もトリプルガラスなら防ぐことができます。
断熱性能に優れていることから、ガラスに水滴が付きにくくなっています。
これにより結露が付くたびに窓拭きをしなくても済みます。
・防音性に優れている
トリプルガラスの特筆すべき点の一つに防音性の高さがあります。
自宅にいると近所の人の声や車の走行音などさまざまな雑音が聞こえてくることがあります。
トリプルガラスを窓ガラスとして採用することで、こうした音を気にせず快適に過ごすことができます。
■トリプルガラスのデメリット
・通常の窓ガラスに比べて重い
3層構造になっていることから、通常の窓ガラスと比べて重くなっています。
重量が重くなることから、通常の取っ手や引手では開閉がしにくくなることがあります。
その場合はトリプルガラスでも開閉しやすいようにリフォームする必要があります。
・窓枠やサッシを替える必要がある
トリプルガラスはシングルガラスやペアガラスと比べて厚みがあります。
そのため、トリプルガラスの厚さに対応するために窓枠やサッシを新しくする必要があります。
・コストがかかる
トリプルガラスは高性能かつ、重量と厚みがあるため、通常の窓ガラスと比べると費用が高くついてしまいます。
空気層に挟まれているガスも価格が高くなる要因であり、クリプトンガスはとても希少となっています。
デメリットはありますが、その高いコストに見合った分だけの働きをしてくれることは確かです。
実際、家の建て替えの際トリプルガラスを導入した感想は部屋の熱が逃げにくくカーテンと合わせると効果絶大で光熱費の削減にもなります。
窓の結露もないので掃除は楽です。
車や郵便屋さんのバイクの音は分かりますが人のおしゃべりの声位なら気になりません。
昨今、空き巣も就寝中に押し入ったり、鍵をかけているだけでは危険な時代です。
防犯と言う観点からも窓ガラスの選択はしっかりと考えたいものです。
購入時にはお金はかかりますが泥棒に窓ガラスを割られて自宅内の貴重品を盗まれたり、命の危険性を防いだり、省エネ効率をアップさせ、月々に支払う電気料金を安く抑えることを考えると導入する価値はあると思います。
迷った際はこうしたことも踏まえて検討してみるといいのではないでしょうか。
リニュアル仲介、渡辺でした。