旗竿地のメリットとデメリット

土地や戸建を探していますと、よく目にするのが「旗竿地」というタイプの土地です。一般的には、リーズナブルに入手できますが、そのメリットとデメリットについてお伝えします。

旗竿地とは、
旗竿地とは、細い路地を通った先にある奥まった土地のことです。旗を竿につけたような形状をしていることから「旗竿地」と呼ばれます。または「路地状敷地」などと呼ばれることもあります。

旗竿地のメリット

(1)土地価格が安い

旗竿地の土地価格は、総面積や立地などの条件が似ている整形地の7~8割程度となることが一般的です。そのため、地価が高く人気のエリアでも旗竿地であれば比較的購入しやすいです。土地をリーズナブルに入手できる分、建物に予算を回すことができるのもメリットの一つです。さらに、道路から見える部分が少ないため、割り切ってしまえば、外装材や外構のデザインにかけるコストを抑えることもできます。

旗竿地は、整形地と比べて固定資産税や相続税などの評価額も低めとなります。旗竿地を選ぶことで土地の購入費はもちろん維持費の節約にも役立つため、土地を長く所有し続けたい場合にもおすすめです。

(2)静かな環境で暮らせる

旗竿地の旗部分に住宅を建てることで、道路からの騒音や通行人の目線が届きにくくなります。そのため、プライバシーの保たれた静かな環境での生活を実現しやすくなるでしょう。間口部分や土地の境界部分などの防犯対策をしっかり行えば、セキュリティ面でも安心です。

また、子どもやペットのために安全な遊び場を設けたい場合にも旗竿地が適しています。旗竿地は間口の接道部分が少なく、庭で遊んでいるときなどに誤って道路へ飛び出すリスクが低いため、より安心に暮らせるという事にもつながります。

(3)路地部分を活かしてプランニングできる

整形地に住宅と駐車スペースを設ける場合、駐車スペースを確保するため住宅を不規則な形状にせざるを得ないケースが多々あります。一方、旗竿地では路地部分を駐車スペースにして奥の旗部分に大きな家を建てることが可能です。家族の好みやライフスタイルによっては、路地部分におしゃれなアプローチや花壇などを設けて演出することも可能です。

旗竿地のデメリット

(1)日当たり・風通しの確保に工夫が必要

旗竿地は住宅密集地の中に存することが多く、周囲の整形地と比べて日当たりや風通しが悪くなります。
これらのデメリットをカバーしたい場合は、天井をなるべく高くして大きな開口部や吹き抜け・高窓などを設け、中庭に対して大きな窓をつくって光を取り込むことができれば、特に隣家との距離が近い場合、プライバシーの確保や防音対策としても有効な手段となります。また、土地の形状や規制にもよりますが、リビングなどを2階以上に設け、天井の高いダイナミックな空間にすることも設計次第では可能です。

(2)建築コスト・インフラ整備コストがかかりやすい

旗竿地の間口部分や路地部分が狭いと、工事車両の乗り入れや大型什器の搬出入などが難しくなります。その結果、職人さんの作業が増え建築コストが余分にかかったり工期が長くなったりすることも少なくありません。また、旗竿地に新しく水道・電気・ガスなどのインフラ設備を通す場合も注意が必要です。旗竿地ではこれらのインフラの引き込み距離が長くなることが多く、インフラ整備工事にコストや時間がかかりやすくなります。

まとめ
旗竿地には多くの注意点もあるものの、ポイントさえ押さえれば、コストを抑えられるメリットがあるため、限られた予算でマイホームをお建てになりたい方には最適です。土地購入前にお建てになりたい建築会社とどんな建物が建てられるか検討し、あなたにとってのメリット・デメリットを再確認の上、土地購入を検討されてはいかがでしょうか。

旗竿地を含むさまざまな土地・住宅の購入やリフォームをご検討の際は、不動産エージェントまでお気軽にご相談ください。

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