建設工事の式典(上棟式)

前回に引き続き今回は上棟式です。

上棟式にについて

地鎮祭が終わり、ついに着工します。家の土台が出来上がり柱、梁、桁、力板などの骨組みが完成した段階で行われるのが上棟式です。

上棟式は、竣工後も建物が無事であるよう願って行われるものです。

上棟式の流れ
1.棟梁が棟木に幣束(ヘイグシ)を立て。破魔矢を飾ります。
2.建物の四方に酒・塩・米をまいて清め、上棟の儀を行います。
3.上棟の儀の後、施主のあいさつ、乾杯を行い直会を行います。
4.工事に関わっている職人さんの紹介が行われます。
5.施主から職人へご祝儀をお渡しします。
6.お開き

上棟式をするタイミング

上棟式を行うタイミングは、工法により異なり、下記の通りとなります。

・木造軸組の場合

棟木を棟に上げる時

・鉄骨造

鉄骨工事が完了した時

・鉄筋コンクリート造

躯体コンクリートの打ち込みが完了した時

また、上棟式を行う日取りとして、避けたい日取りがあります。それは、「三隣亡」という日になります。この日は、近隣の人に災いが及ぶとして近隣の人が嫌がることがあります。

三隣亡とは、この日に建築をすれば火事を起こし、近隣三県を焼き滅ぼすといって忌む。
旧暦1・4・7・10月は亥の日、2・5・8・11月は寅の日がそれにあたります。

上棟式にかかる費用相場
ご祝儀(棟梁、建設業者責任者、設計者など):5千円~1万円
ご祝儀(各職方):3千円~5千円
神酒、米、塩、山の幸、海の幸など:1万円~2万円
おつまみや酒肴:2万円~3万円

なお、神主さんへ包む初穂料は上棟式では、必要ありません。

上棟式をする際にこちらが用意するもの
お酒(一升)⇒神酒用
紙コップ⇒神酒用
梅干し⇒神酒を飲みながら食べます。
缶またはペットボトルのお茶やおつまみなど
個包装になったお菓子
手土産⇒赤飯やおまんじゅうやビール券

上棟式の服装や注意点

上棟式での服装

一般家庭の地鎮祭では、スーツなどの正装である必要はありません。建設会社の方々も作業着で出席することもあり、施主や家族の方々も普段着で問題ありません。

むしろ、挨拶周りを行う必要もあるかと思いますので、動きやすい服装がおすすめです。

・上棟式での注意点

あらかじめご近所さんにご挨拶をしておくと良いでしょう。

地鎮祭・上棟式は共に工事の安全およびそこで行われる日々の暮らしを安心したものにすること、この工事に関わる方々へ感謝の気持ちを表現することを目的として行われます。

出席していただいた方々のため、自らの家庭のためにも、早い段階で準備が必要なことや当日の流れを把握して、スムーズに式を進められるようにしておきましょう。

家を建てるにはいろいろな行事や工事関係者の方々やご近所の方にご協力頂きながら進めて行く事がわかります。家を建てる際には恙なく進めていきたいと思いました。

リニュアル仲介、渡辺でした。

関連記事一覧