地価には標高が影響する!?「国分寺駅」サンプルに検証。
「駅から同じくらいの分数なのに、いつも安いのは〇〇町...」
お住まい探しをしている方なら、チラシを見ていてこのような気づいたこともあるのではないでしょうか。今回は、東京都西部にある国分寺駅をサンプルに、「地価等(=不動産価格)」の情報を整理してみました。
いきなり結論ですが、国分寺駅周辺エリアの不動産相場は、「高台は地価が高く、低地は地価が低い」です。まずは下記の普通の地図をご覧下さい。薄く赤色が付いている部分が国分寺市内です。
つづいて、下記画像をご覧下さい。これは標高を示した地図です。国分寺駅周辺においては、駅北側全体と南側の一部が高台、駅南側の一定距離以降が低地となっています。
最初の地図とこの地図を交互にご覧頂くと、公園等の池や川は直ぐに発見できると思いますが、池や川=水が集まる場所ですので、低地になっています。また、それらを結ぶ水が通る道が必ずありますので、その周辺も谷のようになります。国分寺駅周辺の場合、駅北西側の池、“南側の川(又は水路?)”が繋がっているのが分かります。また、南東の庭園と何故か「市立第七小学校」が谷で結ばれており、庭園から同じく“南側の川”に谷が繋がっています。国分寺の歴史には詳しくありませんが、小学校の位置は元々何か水に関係するものがあったのかもしれません。
さて、住宅に適した場所という観点でみれば、高台の方が良い訳ですから、価格も高めになる、というのがどの地域でも共通です。では、国分寺市の公示地価・地価調査を地図に落とし込んだものを見てみましょう。
このように、高低が混在する地域の場合、買うにあたって注意が必要なのは、「低地の下がりきったところ(水が溜まり易いので)」や「高台のきわ(=崖っぷち)」、「急激な坂の直下(=崖の下)」の物件です。このような立地に存する物件を全面的に否定するわけではなく、最終的には価格と立地等を総合的に判断して、リスクと思われる点を許容するか否かをご判断頂くことになるのですが、外壁のひび割れ、擁壁の有無、カビやコケの有無など、物件を見る際によく観察する必要があります。
東京全域で見渡せば、国分寺市は高台ですので、23区東部と比較すれば強い方だと思われますが、谷の最深部など、局所的に弱いポイントがある可能性は大いにあります。下記サイトで「地耐力」もご覧になれますので、ご参照下さい。
以上、リニュアル仲介本部パイロット店 エージェント石川でした。
■地盤サポートマップ
https://supportmap.jp/#13/35.6939/139.7918
→「過去の航空写真」や「背景地図⇒地理院 色別標高図」がご覧になれます。
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