
省エネ住宅基準の変化
2025年4月、すべての新築住宅に「省エネ基準適合」が義務化になることをご存じでしょうか。
どのように変わったのかを調べてみました。
■省エネ住宅
省エネ住宅とは、高断熱・高気密に作られたエネルギー消費量を抑える性能を備えた住宅のことです。
住宅の省エネ性能を測る指標は、「一次エネルギー消費量等級」と「断熱等性能等級」の2つがあります。
■一次エネルギー消費量等級とは
一次エネルギー消費量等級とは2013年に確立された基準で、住宅が一年あたりに消費するエネルギー量を数値化したものです。
一次エネルギー消費量等級は、設計段階で予想される住宅のエネルギー消費量「設計一次エネルギー消費量」を、標準的な仕様を採用した住宅のエネルギー消費量「基準一次エネルギー消費量」で割ることにより算出される「BEI(Building Energy Index)」を基準に分類されます。
BEIが小さいほど住宅のエネルギー消費量が少ないことを表しており、一次エネルギー消費量等級も高くなります。
・一次エネルギー消費等級6
再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減となり、BEIは0.8以下となります。
・一次エネルギー消費等級5
CO2排出を抑制する対策がされた認定低炭素住宅に求められる等級であり、等級4よりも一次エネルギー消費量を10%以上減らすよう定められています。BEIは0.9以下です。
・一次エネルギー消費等級4
2025年度以降は建築物を建てるにあたり、一次エネルギー消費等級4を満たすことが義務化されます。BEIは1.0以下です。
・一次エネルギー消費等級3
2025年度以降は一次エネルギー消費等級4を満たすことが義務化され、等級3程度の建築物を建てることができなくなります。BEIは1.1以下です。
■断熱等性能等級とは
住宅の断熱性能を表す指標で、国土交通省が定めた「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づく住宅性能表示制度で定められています。
住宅の断熱性能は、等級1から等級7の7段階で評価され、数字が大きいほど断熱性能が高いことを示します。
■住まいの熱を快適にコントロールできる
【住宅における外皮基準】
建物の断熱性能を示す基準であり、主に住宅の省エネルギー性能を評価するために用いられます。
これは、外皮(外壁、屋根、窓など)の断熱性能を数値化し、基準値以下であることを確認することで、建物の省エネ性能を確保するものです。
【省エネ性能が高い住宅のメリット】
・環境に優しい→温室効果ガス・染物質の放出・天然資源の使用の節約及び削減できる。
・高気密高断熱で光熱費を抑えられる。
・快適で健康的に過ごせる→温度差が原因で発生するヒートショックや結露によるカビなどのトラブルを防ぐことができます。
・住宅が劣化しにくい→結露が発生しにくく柱や土台が腐食するリスクも抑えられ住宅が劣化しにく
・補助制度を活用できる→省エネ住宅は環境への負担を減らせることから、国はさまざまな補助制度を用意しています。
【省エネ性能が高い住宅のデメリット】
・業者選びが難しい→省エネ住宅を建てるためには、それに特化した高い技術・知識が必要な為、知識を備えている業者に依頼する。
・初期費用が高くなる→高い気密性や断熱性を実現するために断熱材なども工夫が必要
【一次エネルギー消費量を抑える方法】
・断熱性能を高める→窓ガラスは複層ガラス、床には高性能な断熱材を使用
・照明にLEDを利用する→LEDは白熱電球や蛍光灯よりもエネルギー効率が良く、交換することで20%以上も一次エネルギー消費量を削減できるといわれています。
・高効率な冷暖房機器を利用する→エネルギー効率が高い省エネルギータイプのエアコンや給湯設備を採用する
・再生可能エネルギーを導入する→再生可能エネルギーとは太陽光や風力などの自然エネルギーのことです
いかがでしょうか。
これからのマイホームを探す時は、立地や間取りだけではなく、住宅の省エネ性能もチェックすることをお勧めいたします。
今回いろいろ調べてみましたが難しい文言がたくさん出てきて専門の方とよく相談し教えて頂く事をお勧めいたします。
また税制優遇制度の問合わせ先が個々に違いますので最寄りの税務署等にお尋ねください。
リニュアル仲介、渡辺でした。