日本ではじめて鉄筋コンクリートRC造の集合住宅 軍艦島

 今、世界遺産登録で騒がれてる長崎市にある正式名称は端島(軍艦島)の事を耳にすることが多くなりましたね。

元号が大正に変わった1916年、軍艦島にRC造の集合住宅、「30号棟」が生まれ、当初は4階建てでしたが、その後増築されて7階建てに。当時としては非常に大きな建築物でした。
各部屋の間取りは6畳1間、広さは18平方メートルほどで、145もの世帯が入居していたといいます。
その30号棟には所々に不備もみられたといいます。
たとえば水はけの問題。屋上に排水溝がなく、窓の戸袋が壁と一体化していたため、激しい雨が降ると壁を伝った雨が戸袋を通って室内に入ってしまったのです。住人たちはゴムホースといった身の回りのものを使って雨の逃げ道を作るなど、自分たちで対策をしていたといいます。
この島には30号棟をスタートとしてRC造の集合住宅が次々と建てられていきました。
1974年の閉山されてからは無人島になり、建物だけ残された廃墟へ。ピーク時には人口密度が現在の東京以上になっていたといわれています。

そんな廃墟になった場所も映画の世界にはいると臨場感がある生きた場所に映るのだろうなと思います。
今月公開になる映画の撮影現場にも軍艦島が使われていたのでなかなか行ける距離ではない場所を映画で体感してみようかと思います。
リニュアル仲介の渡辺でした。

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